
佐原・木の下旅館
商人宿(ビジネス旅館)
小江戸「佐原」は利根川水運で栄えた商業の町。国の重伝建(重要伝統的建造物保存地区)に指定された町並みの中心、柳並木の小の川沿いに建ち、現存する唯一の伝建旅館が「木の下旅館」で、文化財級の宿でもあります。
宿泊料
一泊2食 6,300円
素泊まり 4,200円
インターネット環境:なし
駐車場:あり(4台)
住所:千葉県香取市佐原イ-498
URL:
http://www.d3.dion.ne.jp/~hidenaot/電話:0478-52-2814
宿の入口と上がり框。
自転車が宿の中に入れられるのは、サイクリストにはありがたいですね。
さて、この木の下旅館の創業は明治34年(1901年)の築と言いますが、実はそれ以前から船宿を営んでいたらしく、佐原でも最も古い歴史をほこる旅館の1つです。(現在は唯一残る伝建旅館)
江戸っ子気質の老夫婦が切り盛りする、家庭的な宿。平日は仕事関係(工事関係者)で満室だといいますが、6,300円という価格で、昼も夜も満腹になります。
映画やドラマの撮影でも使われ、それを縁に芸能人が個人的に訪れる事もあるそうです。

今回は一人旅だったので、一人用個室に案内されました。
廊下から格子戸を介して一段下がったところに部屋の襖戸があります。
部屋に鍵はありません。貴重品が不安な方はフロントって言うか宿の主人に預けてください。

一人用個室。
始から布団が敷いてあります。まさに昔ながらの商人宿・ビジネス旅館のスタイルです。
この布団はマットの上に分厚い敷き布団が重ねられ、ベッドのような寝心地です。
せんべい布団好きにはちょっとフカフカ過ぎるかも。枕は厚みのある蕎麦枕。テレビは地デジの液晶です。もちろん全室エアコン完備。

こちらは、通りに面した縁側のある1・2号室。広めで団体・家族向け。ちなみに部屋は大小合わせて8室。

建物の中央にある階段を下りるとお風呂場があります
その横に見えるのが有名な「手榴弾消化器」です。

火に投げ込む消化弾ですが、今は使われていません。

ちなみに中身はこんな感じ。「本邦初公開?」

お風呂場はふつうの家庭風呂より少し大きいサイズ。男女入れ替え制です。他に客が大勢いる場合は時間予約制。
タワシを初め、リンス、シャンプー、ボディーソープ、石鹸が各種15種類くらい揃えられていて驚き。

トイレも改装されていて、キレイで女性客でも安心して泊まれますね。

まるでゲストハウスのようなドリンクルーム。ウォ−ターサーバーに、コーヒー、紅茶、緑茶各種。さらに旅館なのにプライベート用冷蔵庫完備。
さすが長期滞在向け商人宿。つまりは飲み物、その他の持ち込みが可という事です。
これは、高齢で足の不自由なご主人が、毎日各部屋にお湯ポットやお茶葉を運ぶ手間・苦労を減らすためと、宿泊客の利便性を考えての事とか。レストランに勤める娘さんのアイデアといいます。
お風呂場、洗面所等いたるところのアメニティの充実に驚かされます。

夕食の一例。体育系の学生や労働者でも十分に満腹になるメニューと量です。

朝食の一例。これで一泊2食付きで6,300円。文化財級の宿に泊まれるのですから安いものです。
ちなみに、この宿も今の時代には一般の観光客の利用は少ないようです。しかし、平日は仕事関係の宿泊客で手一杯という事で繁盛はしているようですが、老夫婦二人で切り盛りしているので、土日は休めれば休みたいとの事。土日祝日の観光で宿泊を考えている場合、受け入れはご主人の体調次第だったりします。
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